心から尊敬するライターさんがいます。
私は5年前から NPO法人の子育てHP で子育てお悩み相談への回答を、1年前から子育てで得られた気づきのブログ記事を書かせてもらっています。
そのブログ記事を投稿する前に、原稿のチェックをしてくれるライターさんがいるのですね。
そのライターさんは、編集者・ライター・コーチのお仕事をされているのですが、とにかくすごいのです。
何がすごいのかというと、「相手からの引き出し力」がすごい。
原稿のチェックといっても、全くダメ出しはされません。
その代わり、
「あなたはこの時、お子さんに対してどのように感じられましたか?」
「そのことで、何か行動されましたか?」
「〇〇という気づきを原稿に組み込まれると、よりクリアに伝わりそうです」
というように、
「ここはどういうこと?」
「そこからどう変わったの?」
「よりわかりやすくするために、〇〇を言葉にして入れるのはどう?」
と、書いた人に対して、問いかけたり提案したりしてくれます。
それがまた、毎回 的を射ていて、鋭い!
その気づきというか、嗅覚というか、「ここ」がこの文章のキモ!というところを絶対に外さない。
そして「こういうことを書きたかったんだけど、うまく言葉にできないなぁ」という、書いた本人ですらよく自覚していないモヤモヤを、何気なく書いていた一言から必ずすくい上げてくれるのです。
そして書いた人本人が自分で言語化できるように、絶妙な問いかけをしてくれます。
そのライターさんが「こう書くといいですよ」と、書き方を教えてくれるんじゃないんですよ?
あくまで、「書いた本人が気づき、書いた本人の言葉で書けるように」問いかけてくれるのです。
それって、すごいことですよね!
さすがプロコーチ。
恐るべし。
このライターさんが問いかけてくれることで、より自分の内面の深いところをみつめることができ、「本当に伝えたいことが読者に伝わる」文章にできるのです。
あーあ。このライターさんが私の中に一人住んでいたら(もしくは精霊?あるいはスタンド?)、私の文章も、毎回格段に読みやすくなるのになぁ。
…そんな妄想をしつつ、文章を書くときに「このライターさんだったら、どんな質問をくれるかな」と、せめて自分の中で思い浮かべてみようと思います。
このブログを書いているのは、現在、9人の ハートフルコーチ です。
ブログは毎週更新され、9人が順番に書いています。
そのライターさんが毎週チェックし、書いたコーチと原稿についてのやりとりをします。
毎回そのライターさんからの的確な質問によって、1人ひとりの文章がそれぞれの持ち味そのままにぐんぐん変わっていくのを見ていると、感動すら覚えるのですね。
まさに、そのライターさんに毎回コーチングを受けているようなもの。
自分の子育ての悩みなどの原稿を書くと、その悩みに対するコーチングを受けられ、しかも文章を読みやすくするためのフィードバックまでもらえるのです。
ありがたいとしか言えません。
ブログを書いているコーチ達もそのライターさんも、みんな無償です。
けれど、そこで受け取れるものはとても大きい。
毎回、他のコーチたちの原稿を読ませてもらいながら、「あのライターさんは、今回どんな質問をするのだろう?」と、そちらにも興味深々です。
今週は、いよいよ私が原稿を読んでもらう番。
1週間そのライターさんとやりとりをして、来週の月曜日に公開されます。
濃い1週間を楽しもう。