かこさとしさん作「からすのパンやさん」は、1973年に発行され、48年間子どもたちに愛されているロングセラー絵本です。
カラスたちの表情がイキイキとしていて、にぎやかで楽しい絵本です。
おいしそうなパンがたくさん登場するので、子どもと一緒に「どれをたべたい?」と1つひとつ見ていくのもいいですよ。
今回はこの「 からすのパンやさん 」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
びっくりするようなパンが登場します。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 8 分 10 秒
対象年齢: 4 歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
いずみがもりの木の上に、カラスのパン屋さんがありました。
そのカラスのパン屋さんに、4羽のかわいい赤ちゃんが生まれました。
白い子はオモチちゃん、黄色の子はレモンちゃん、赤い子はリンゴちゃん、茶色の子はチョコちゃん。
カラスのパン屋さんは、仕事に子育てに大忙し。
子どもたちのお世話が忙しくて、お店の掃除がなかなかできなかったり、パンが生焼けだったりして、だんだんお客さんが減っていきます。
そんな中でも4羽はすくすくと育ち、失敗したパンをおやつに食べていました。
あるとき友達のカラスたちが、4羽からパンをもらって食べてみるとおいしいので、みんなでお店に買いにいくことに。
子どもたちの友達がたくさん来ると聞いて、パン屋さんは張り切ってたくさんのパンを作ります。
いずみがもりの他のカラスたちまで大勢やってきて、パン屋さんは大騒ぎに!
魅力1.おいしそうで楽しいパンがたくさん!
この絵本の一番の魅力は、こんがりつやつやに焼きあがったおいしそうなパンと、見開きにずらりとならんだ、ユニークなパンの数々です。
うさぎパン、テレビパン、やかんパン、自動車パン、キリンパン、ヘリコプターパンなど、なんと80種類以上もあるんですよ!
「まさかこんな形のパンが!?」と、その意外性も楽しいです。
と言っていました^^
魅力2.パン屋のおとうさんとおかあさんの愛情にほっこり
自営業のパン屋さんは、朝早くから夜遅くまで、とっても忙しいです。
そんななか、4羽のあかちゃんカラスたちのお世話もするのは、すごく大変。
だけど、おとうさんカラスとおかあさんカラスは、一生懸命おむつを替えたり、あやしたりしながら、せっせと働きます。
そして、子どもたちの友達がパンを買いに来ると聞くと、おいしそうなパンをみんなで一緒に作るのです。
家族みんなでパンを作るほのぼのとした様子にもほっこり^^
忙しいなかでも、子どもたちへしっかりと愛情をそそいでいるカラスのお父さんとお母さんの姿に、エールを送りたくなります。
魅力3.パン屋が繁盛していく様子に にっこり
一時はお客さんが来なくなって貧乏になったカラスのパン屋さん。
4羽の子どもたちの友達に、楽しくておいしいパンを焼いてあげたとき、「もっとお店をきれいにして」「もう少し安かったら毎日買えるんだけどな」といった子どもたちのリクエストに丁寧に応じます。
1つひとつお店を改善していくなかで、お客さんが大勢押し掛けるようになりました。
ついにカラスのパン屋さんは、からすの町で評判の、立派なお店になったのです。
「よかったね」と、読後に嬉しい気持ちが広がります。
まとめ
「からすのパンやさん」のご紹介をしました。
このお話には、いずみがもりのカラスたちがたくさん登場します。
どのカラスも、衣装や表情がみんな違って、一羽一羽個性があるので、ゆっくり見ていても飽きないですよ。
「からすのパンや」さん、おすすめです。