1967年に発行された「かさこじぞう」は、日本の民話をもとにして作られました。
今回はこの「かさこじぞう」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
職員さんの手作りだそうですよ!
とってもかわいかったので、思わず職員さんにお願いして、写真を撮らせてもらいました^^
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 8分 35秒
対象年齢: 4歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
昔あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。
今日は大晦日だというのに、何も食べるものがありません。
そこで二人はすげがさを作り、おじいさんが町で売って、お餅を買ってくることにしました。
ところが、町にはお正月の買い物に来た人ばかりで、おじいさんのすげがさは一つも売れません。
仕方なく帰っていると、ふぶきになり、道端に立っていた6人のおじぞうさんに雪が降り積もっています。
おじいさんはおじぞうさんの雪をはらい、頭にすげがさや手ぬぐいをかぶせてあげました。
そして、おじいさんとおばあさんは、お餅も食べられないお正月を迎えることになりましたが、その晩、なにやら声が聞こえてきたのです。
外にいたのは、いったい誰だったのでしょうか?
魅力1.おじいさんとおばあさんの優しさに感動
せっかく作ったすげがさが売れなかった、おじいさん。
帰り道で、雪が積もっていたおじぞうさんの雪をはらい、売り物として作ったものを、なんと、全部かぶせて帰ります。
(自分がかぶっていた手ぬぐいまでかぶせて)
そのおじいさんの優しさにも感動するのに、手ぶらで帰ったおじいさんを迎えたおばあさんも、嫌な顔をするどころか、
おお、それはええことをしなすった。じぞうさまも さぞ冷たかろうもん
と、身体の冷えたおじいさんをいたわるのです。
魅力2.おじいさんとおばあさんの仲良しぶりにほっこり
「かさこじぞう」に出てくる、おじいさんとおばあさんは、とっても仲良しです。
大晦日に食べるものが何もなかったら、少しは暗くなりそうなものですが、このご夫婦は違います。
なんと、二人で、おもちつきごっこをして楽しんでいるんですよ!?
なんてほほえましい!
まるで、昔テレビで流れていたチャーミーグリーンのCMで、手をつないでスキップをしていたおじいちゃん・おばあちゃんのようです。
(このCMを知っているあなたは、私と同世代ですね)
魅力3.昔の日本の暮らしぶりがわかる、素朴で素敵な絵
雪が降り積もる、寒い寒い冬。
しかも貧しい暮らしをしていて、食べるものもない家、となると、なんだか暗いイメージになりそうですよね。
でも、この絵本の絵からは、ほのぼのと優しい雰囲気が伝わってきます。
挿絵を描かれた新井五郎さんは、あとがきに寄せて、こうおっしゃっていました。
ほがらかなじいさまとばあさまがかもしだす、人間味のあたたかさと、心の洗われるような美しさを、少しでも表現できることを念じながら、絵筆をすすめました。
(中略)
物語を一貫する、春のようなほのぼのとしたムードをいかすためには、あたたかい雪の感じを盛ることに努力しました。
新井五郎さんがおっしゃっているように、おじいさんとおばあさんの明るい表情が、読んでいる私達の心も明るくしてくれます。
まとめ
「かさこじぞう」のご紹介をしました。
おなじ「かさこじぞう(かさじぞう)」の絵本が、他の出版社からも出ていて、私が調べただけでも10冊出ていました。
それだけ人気のお話なのですね^^
「かさこじぞう」、おすすめです。
今日ご紹介した絵本の他に、年齢別のおすすめ絵本や、読み聞かせのコツなどをまとめた記事がありますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
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