1976年発行の「はじめてのおつかい」。
この絵本も、241万部売れている人気絵本です。
初めて何かに挑戦するとき、って、誰でもドキドキするし、恐いものですよね。
この絵本を読みながら、子どもたちもみいちゃんと一緒に、初めてのおつかいを疑似体験しています。
そして、自分が初めてのことに挑戦する勇気につながっていくのでしょうね。
今回はこの「 はじめてのおつかい 」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
みいちゃんを見守ってくれますよ。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 6 分 15秒
対象年齢: 4・5 歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
ある日、5歳の女の子みいちゃんは、ママにおつかいを頼まれます。
今まで1人で出かけたことはなかったけれど、ママは赤ちゃんのお世話でとっても忙しそう。
みいちゃんはママから200円もらって、牛乳を買いに出かけました。
途中で転んで200円を落としたり、お店のおばさんに気づいてもらえなかったりと、いろいろなハプニングが訪れるけれど、みいちゃんはちゃんと牛乳を買って帰ることができるかな?
魅力1.初めてのことに挑戦するドキドキを共有できる
前書きでも触れましたが、みいちゃんは初めて1人でおでかけをします。
しかも、「牛乳を買ってくる」というミッション付きです。
これまで経験したことのないことをするのって、本当にドキドキするけれど、みいちゃんはがんばって出発します。
この絵本を見る子どもたちのほとんどは、1人でおつかいに行ったことがないでしょう。
(このご時世ですし)
けれど、「初めてのことに挑戦する」ということは、誰もが経験したことがあるもの。
子どもたちは、自分の経験と照らし合わせながらみいちゃんの気持ちに共感し、無事にミッションクリアしたみいちゃんの姿を見て、ほっと嬉しい気持ちになります。
そして、また新たなことに挑戦する勇気を持てるのです。
ハラハラ・ドキドキしているのが伝わってきます。
魅力2.最後まであきらめずがんばる姿に応援したくなる
初めてのおつかいに出かけたみいちゃん。
途中で転んでお金を落としてしまったり、お店の人になかなか気づいてもらえなかったりと、小さな女の子だと泣きだしても仕方のない場面が続きます。
けれどみいちゃんはあきらめずに、お金をみつけだし、お店の人を大きな声で呼び出して、無事に牛乳を買うことができました。
みいちゃんが買い物を終えてお母さんの姿を見つけた時、見守ってきた子どもたちも一緒にほっとしているのを感じられます。
ずっと心の中で、応援してくれていたのですね。
「がんばれがんばれ!」と応援したり、「手伝おうか?」と聞いたりする子どもたちの姿を見かけます。
みんなやさしい^^
魅力3.最後の最後までじっくり見て♪ 裏表紙までがお話の世界
絵本のお話を読み終えて、すぐに「おしまい」にしていませんか?
絵本のなかには、表表紙と裏表紙の絵がつながっていたり、裏表紙に物語のオチが描かれていることがあるんですよ。
ぜひそこまで、味わってほしいです♪
「はじめてのおつかい」も、裏表紙では、みいちゃんと赤ちゃんが、おいしそうに牛乳を飲んでいる様子が描かれています。
そして、みいちゃんが転んだときにすりむいた膝も、ちゃんと手当してもらっています。
みいちゃんがお買い物に出かける前には大泣きしていた赤ちゃんも、ママのお膝の上で満足そう^^
「よかったね」「みいちゃんががんばって牛乳を買ってきてくれたおかげだね」
そんな幸せな余韻を感じられる裏表紙の絵です。
作者の遊びゴコロを発見できることも♪
ぜひ最後までしっかり見てみてくださいね。
まとめ
「はじめてのおつかい」のご紹介をしました。
この絵本を読むたびに、子どもだけでなく大人も、初めてのことに挑戦する勇気をもらえます。
ちょっとくらい、転んだっていいんだよ。
泣いたっていいんだよ。
よくがんばったね。
そんなやさしいメッセージを受け取ることができる「はじめてのおつかい」
おすすめです。