絵本「どうぞのいす」が発行されたのは、1981年。
今から39年も前に生まれて、それからずっと子どもたちの心をつかんでいるロングセラーの絵本です。
今日は、この「どうぞのいす」について、読むときの目安時間・対象年齢・絵本の内容・3つの魅力をご紹介します。
目次
読み聞かせ時間の目安・対象年齢
読み聞かせ時間:4分30秒
対象年齢:3歳から~
※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります。
内容:こころがほっこり 優しくなれる絵本
この絵本は、うさぎさんが椅子を作ったところから始まります。
完成した椅子を、うさぎさんは大きな木の下に置くことに。
椅子の隣には「どうぞのいす」と書いた立て札を立てておきました。
そこへ最初にやってきたロバさん。
どんぐり拾いの帰りで疲れていたので、「どうぞのいす」の上にどんぐりを置いておひるねをします。
そこにくまさんがやってきて、どんぐりを全部食べてしまいました。
けれど、そのままにしておいては
「あとのひとにおきのどく」
と、はちみつを代わりに置いていきます。
…そんな風にどんどん動物がやってきて、椅子の上に置いてあるものが入れ替わっていきます。
さぁ、ロバさんが目を覚ましたときには、椅子のうえには何があるのでしょうか。
魅力1.やわらかく優しい色合いのイラスト
この絵本のイラストを描いているのは、広島県出身の柿本幸造さんです。
実際に手に取ってもらうとわかるのですが、なんとも言えない、やわらかく優しい色合いのイラストなのです。
そして出てくる動物たちの表情も、ほんわかのんびりしていて、とてもかわいらしいのですよね。
昼間、なにか嫌なことがあったとしても、この絵本を開いてしばらく眺めていると、なんとなく心が落ち着きます。
魅力2.繰り返しのお話が楽しい
3歳におすすめの絵本 でもご紹介しましたが、子どもは繰り返しのあるストーリーが大好きです。
最初にロバさんが来て、次にくまさん、その次はキツネさん…と、動物や置いていくものは変わりますが、ストーリーが同じ流れて進んでいくので、見ている子どもは安心しながらお話を楽しむことができます。
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魅力3.出てくる動物たちの優しさ
次々とやってくる動物たちは、みんな「どうぞのいす」の上にあるものを全部食べてしまうのですが、みんなそのまま行ってしまったりはしません。
自分が全部食べてしまったままでは「あとのひとにおきのどく」と、自分が持っていたものを置いていくのです。
自分だけがいいのでなく、あとからやってくる人のことを考える優しい気持ち。
それを感じて、子どもたちも嬉しい気持ちでお話を楽しめるのですね。
まとめ
今回は「どうぞのいす」の紹介と、魅力をまとめてみました。
この絵本をめくりながら声に出して読んでみると、やわらかな絵と優しい動物たちのやりとりに、ゆったりとした時間が流れていくのが感じられます。
子どもにはもちろんですが、ちょっと疲れたな、と感じている大人にもおすすめの絵本ですよ。
よかったら読んでみてくださいね。