「ねずみさんのながいパン」は、2000年に発行されました。
以前ご紹介した絵本「だれかしら」と同じ、多田ヒロシさんが作られた絵本です。
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目次
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今回はこの「ねずみさんのながいパン」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 5 分 30秒(娘とのやりとりも入れて)
対象年齢: 2歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
あれれ、ながいながいパンを持ったねずみさんが、どこかへ向かっていますよ。
どこに行くんだろう?
最初に見えた家は、長い階段があります。
ねずみさんが向かっているのは、この家かな?
見てみると……ちがった!ここはぞうさんの家でした。
ぞうさん家族が、みんなでりんごやバナナを食べています。
次はキリンさんの家。
その次はライオンさんの家。
どの家でも、家族みんなで楽しそうに食事をしていますね。
たまにドキッとしながらも、ねずみさんは家に帰ってきました。
ねずみさんの家族、いったい全部で何匹いるのかな?
魅力1.ほのぼのとした動物たちの表情がいい♪
この絵本には、ぞう・キリン・ライオン・うさぎ・ねずみの家族が登場します。
どの家も、ちょうどご飯の時間。
それぞれ大好きなメニューを囲んでの、一家団らんです♪
魅力2.親子のやりとりが楽しめていい♪
ねずみさんが、長~いパンをかかえて急いでいる途中、いろいろな家が見えてきます。
それらの家は、住んでいる動物たちの特徴と同じ家なので、たとえばぞうさんだったら、長い鼻と大きな耳を思わせるような家です。
その家を見た子どもたちは、
「ぞうさんの家だー!」
と想像して絵本をめくり、ぞうの家族がご飯を食べている様子が描かれているのを見て、大満足します。
魅力3.楽しく数に親しめるのもいい♪
この絵本に登場する動物たちの家族は、人(匹?)数もそれぞれ違います。
ぞうさんの家族は3匹。
キリンさんの家族は、2匹。
うさぎさんの家族は?
そして、ねずみさんの家族は全部で何匹??
親子で一緒に数を数えることで、楽しく数に親しめます^^
まとめ
今回、図書館で借りてきたこの絵本の裏表紙に、作者・多田ヒロシさんの言葉を紹介された紙が貼られていました。
今の時代は家族という形を取りながら、それぞれがみな忙しく、子どもたちも塾通いなどで一人で食事を済ませる事が多い。父親も仕事からの帰宅時間がまちまちで、一家団らんという時間はほとんどなくなっているという現状を紹介※していました。
(中略)
テーマとして食卓を囲む楽しい時間を動物たちの特性を生かしてほのぼのと明るい雰囲気に仕上げようとして出来たのがこの絵本です。
※子どもがいる家庭での食卓風景がテーマのテレビ番組
多田ヒロシさんの言葉を読ませていただいて、改めて絵本を読み返すと、より多田ヒロシさんの想いが伝わってきます。
だからこそ、こんなにも動物たちの家族の表情が、みな明るく、ほのぼのとしていたのですね^^
今日ご紹介した絵本の他に、年齢別のおすすめ絵本や、読み聞かせのコツなどをまとめた記事がありますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
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