「だってだってのおばあさん」は、「100万回生きたネコ」の作者、さのようこさんの絵本です。
1975年に発行されました。
98歳のおばあちゃんの軽やかな変化に拍手を送りつつ、自分の背中もぴっと伸びるような、ステキな絵本です。
今回はこの「だってだってのおばあさん」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 8分
対象年齢: 4・5歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
あるところに、98歳のおばあさんとネコが暮らしていました。
ネコが、
「おばあちゃん、魚釣りに行こうよ」
と誘っても、
「だって私は98歳だもの。98のおばあさんが魚釣りをしたら似合わないわ」
と言って、おばあさんは断ります。
そして、おばあさんの99歳のお誕生日の日。
お誕生日ケーキに飾るろうそくを買いに行ったネコは、ろうそくを川に落としてしまい、大泣きで帰ってきました。
残ったろうそくの数は5本。
しかたがないので、おばあさんは5本のろうそくでお祝いをします。
ろうそくの数を数えて、
「ろうそくが5本だから、私、5歳になったのよ」
と、おばあさん。
5歳になったおばあさんは、ネコと一緒に、初めて魚釣りにでかけます。
楽しい楽しい魚釣り♪
「私、どうして前から5歳にならなかったのかしら」
おばあさんは、来年も5本のろうそくでお祝いするみたいですよ^^
魅力1.さのようこさんの絵が、しみじみといい味!
さのようこさんが描くおばあちゃんやネコが、とってもほんわかとしていて、表紙を開けばすぐに絵本の世界に入り込めます。
98歳のときのおばあちゃんは、なんとなく背中も丸くなっていて、うつむいている表情も多く、それこそ”98歳のおばあちゃん”という雰囲気です。
だけど、5歳になった瞬間から、おばあちゃんは子どものように、表情もイキイキ、背中もピンとしています♪
まるで絵本の画面から、躍動感が伝わってくるよう^^
魅力2. 5歳になったおばあちゃんが軽やかでステキ!
5歳になったおばあちゃんが、川をジャンプして飛び越える場面があるのですが、おばあちゃんの見事なジャンプがすごすぎます!
しかも、ほほえみながら、とっても軽やかなんですよ!?
「98歳のおばあさんが魚釣りをしたら似合わないわ」なんて言っていた人と同一人物とは思えません。
そう、私たちも、おばあちゃんみたいに何歳になったって、やりたいことを楽しんでいいんですよね^^
魅力3. いつも一緒にいるネコがかわいい!
おばあちゃんと一緒に住んでいる男の子のネコも、ひそかにいい味を出しています。
そして、とってもやさしい!
おばあちゃんが98歳だろうと、5歳だろうと、いつでも変わらずそばにいてくれます。
まとめ
「だってだってのおばあさん」のご紹介をしました。
最初は、「だって私は98歳だから」と、”98歳のおばあちゃん像”に自分を当てはめていたおばあちゃんでしたが、おばあちゃんだって、魚釣りしたっていいですよね♪
「私は5歳」と宣言してからの、いろいろなことにどんどんチャレンジしていくおばあちゃんの姿が、カッコよくて素敵でした^^
「私は〇〇」の〇〇に、なりたい自分を当てはめて宣言しちゃうのもいいかもしれません♪
今日ご紹介した絵本の他に、年齢別のおすすめ絵本や、読み聞かせのコツなどをまとめた記事がありますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
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