小学校低学年おすすめ絵本

インドの賢い少女の機転が見事!「1つぶのおこめ」一見の価値あり

1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし」というタイトルを見て、「いったいどんなお話なのだろう?」とワクワクしながら絵本を開いてみました。

伝統的な「インド精密画」を取り入れ、コンピューターを使ってレイアウトされた絵は、豪華でとても美しいです。

そして、たった1つぶのお米が、後半爆発的に増えていく様子に、きっとあなたも圧倒されますよ!

今回はこの「1つぶのおこめ」について、読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介しますね。

 

Hanako
ほかの本とは違う魅力が満載の絵本です。

 

目次

読み聞かせ時間目安・対象年齢

読み聞かせ時間: 7分 30秒

対象年齢:小学校低学年から

(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)

 

あらすじ

むかし、インドに一人のケチな王様がいました。

王様は「皆のために」と言うことで、民からお米を集めていました。

ある年ききんがやってきて、民が苦しんでいるのに、王様はお米をわけるどころか自分だけ宴会を開こうとします。

村娘の賢いラーニはある計画を立て、王様から前の日にもらった倍の数のお米を30日間もらう約束をとりつけました。

1日目は1粒、2日目は2粒、3日目は4粒、4日目は8粒…とお米をもらうラーニを馬鹿にしていた王様でしたが、後半になるとお米の数は莫大な数に…。

30日後、ラーニのおかげでケチな王様は改心し、良い王様になりました。

 

魅力1.インド精密画を使った絵が美しい

極彩色と金色が豪華で、思わず見とれてしまうほど美しい絵です。

そして、ラーニに日々届けられるお米が増えていく様子も、お米を運ぶ動物が サル→シカ→牛→ラクダ→象 と変化していくことで、とてもわかりやすく表現されています。

30日目のお米の量は、見開き4ページで描かれていて、まさに圧巻

 

Hanako
読み聞かせをしていた子どもが、「ちょっと待って」と、しばらく絵に見入るほどです。

 

魅力2.痛快なお話にスッキリ

ケチで民のことを大切にしていない王様は、最初はラーニを馬鹿にしていました。

けれど、どんどん予想外にお米が増えていき、最後はお米を全てラーニにあげることになってしまいます。

まずはラーニが思いもよらない方法で王様をこらしめたことに「すごい!」と感心・感動

そして最後に、ケチな王様が心を入れ替え、立派な王様になったことで、読後もスッキリとした気持ちになります^^

 

最後まで目が離せなかった~!

 

魅力3.算数の面白さと魅力が味わえる

 

1日目は1粒から始まったお米ですが、前日の倍の数をもらい続けていると、30日目にはなんと、5億3687万0912粒に!

30日間でもらったお米の合計は、10億7374万1823粒

もう、全然想像できない数です。

しかも20日目ではまだ、52万4288粒。

それが最後の7日で思いもよらないほど爆発的に増えて、「これって本当にそうなるの!?」と疑ってしまうほど。

最後のページに、1日目から30日目までにもらったお米の数が一覧でまとめられているので、「確かにそうなるな…」と納得です。

算数の不思議さや面白さが視覚的にも伝わってきます

 

Hanako
家で子どもに読み聞かせをしているとき、「536870912粒」などがスラスラ読めませんでした^^;

後半どんどん数字が大きくなるので、読み聞かせをする際は、あらかじめ数字を読む練習をしておくのをおすすめします。

 

まとめ

今回は、「1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし」の紹介と、魅力をまとめてご紹介しました。

掛け算を習った小学校2年生以降に読むと、より理解しやすいと思いますが、まだ算数を習っていない子どもにも、数の不思議さが伝わる絵本ですよ。

ぜひ手に取って、絵の美しさも感じてもらいたいな、と思う絵本です^^


  • この記事を書いた人

Hanako

保育士歴20年・読み聞かせ歴25年のHanakoです。 現在、Webライターとして子育て・暮らし・保育コンテンツの執筆・制作をしています。 小学校や図書館の読み聞かせボランティア団体に所属。お話会を開催しています。 好奇心旺盛・おいしいものが大好き♪

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