「おじさんのかさ」は、1992年に発行されました。
作者の佐野洋子さんは、このブログでもご紹介した「だってだってのおばあさん」や、「100万回生きたねこ」の作者でもあるんですよ。
今回はこの「おじさんのかさ」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間:5 分 40秒
対象年齢: 4・5歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
おじさんは、黒くてピカピカ光っている、とても立派な傘を持っていました。
おじさんが出かけるときはいつも、この傘を持って行きます。
少しくらいの雨だったら、おじさんはそのまま歩きます。
傘がぬれるからです。
もう少し雨が降ると、おじさんは雨やどりをし、もっと降ると傘をしっかりと抱いて走っていきます。
傘がぬれるからです。
そんなおじさんが、傘を持って公園のベンチに座っていると、雨が降り出してきました。
男の子がやってきて、「傘に入れて」と頼みますが、おじさんは聞こえなかったことにしました。
すると向こうからやってきた女の子が、男の子を傘に入れてあげ、二人は歌いながら歩いていきます。
「あめがふったら ポンポロロン
あめがふったら ピッチャンチャン」
おじさんもつられて、同じ言葉を言いました。
「あめがふったら ポンポロロン
あめがふったら ピッチャンチャン」
ほんとかなぁ?
そして、おじさんはついに、傘をひらいてしまいました。
魅力1.おじさんの徹底した傘愛がすごい
もうね、おじさん、本当に、ほんっとーーーーに、おじさんの立派な傘が大好きなんです。
いつでも持って出かけます。
しかも、雨が降ったって、傘をさしません。
だって、大事な傘が濡れちゃうんだもん。
たくさん降ってきたら、傘をぎゅっと抱きしめながら、走って帰っちゃうし。
なんなら、傘をぎゅっと抱いたまま、「あなたの傘に入れてくれませんか?」って、傘をぬらしたくないから他の人の傘に入れてもらうくらい、好きなんです。
魅力2.少しずつ変わっていくおじさんの姿がかわいい
でも、そんなにも「傘LOVE」なおじさんですが、あることを境に、ちょっとずつ変わっていきます。
相合傘をして、歌いながら雨のなかを歩いていく男の子と女の子の歌。
「あめがふったら ポンポロロン。
あめがふったら ピッチャンチャン」
この歌を聞いて、おじさんは思います。
ほんとかなぁ
そして、ついにおじさんの大切な大切な傘を、開いてしまうのです!
おじさんは、傘をさして雨の中を歩いて帰ります。
傘に雨が当たって、「ポンポロロン」
ほんとだ!ポンポロロンだ!
嬉しそうに、雨の中を帰っていくおじさんの姿は、まるで子どものようにウキウキして見えます^^
あんなに大事にしている傘を、開いちゃっていいの!?って心配になるのでしょうね^^
魅力3.いろいろな楽しみ方があるんだね
おじさんは、始め、自分の大切な傘を濡らさないことに必死でした。
だって大切なんですから、濡らしたり、壊したりしたくなかったのです。
けれども、思い切って傘を開いてみたら、そこにはこれまでに経験したことのない世界が広がりました。
傘に雨が当たる音。
濡れた地面を長靴で歩いたときの音。
しっとり濡れて光っている傘。
そして最後に、おじさんは、濡れた傘を見て満足するのです。
まとめ
「おじさんのかさ」をご紹介しました。
私はなぜだか、この絵本がとっても好きで、「梅雨の時期になったら絶対に紹介する!」と、昨年12月にブログを始めたころから思っていたほどです^^
「おじさんのかさ」、おすすめですよ。
今日ご紹介した絵本の他に、年齢別のおすすめ絵本や、読み聞かせのコツなどをまとめた記事がありますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
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