「さんまいのおふだ」は、人気の昔話なので、知っている人も多いのではないでしょうか。
私は知らなかったのですが、新潟の昔話だそうですね。
こちらの絵本は、1978年に発行されました。
今回はこの「さんまいのおふだ」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 7 分 17秒
対象年齢: 4・5歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
むかし、山の寺に、おしょうさんと小僧が住んでいました。
ある日小僧が、山へ花を切りに出かけたところ、道に迷って帰れなくなってしまったのです。
困ったと思っていたら、遠くに明かりが。
そこにはおばあさんが住んでいて、一晩泊めてくれることになりました。
小僧がおばあさんの横で寝ていると、なんとおばあさんが鬼婆になっていて、小僧を食べようとするではありませんか。
「便所に行きたい」と、便所にはきましたが、鬼婆が外でみはっていて、とても逃げられそうにありません。
そのとき、便所の神様が三枚のお札をくれて逃げ出した小僧ですが、果たして鬼婆から逃げ切れるのでしょうか?
魅力1.オノマトペがおもしろい!
この「さんまいのおふだ」のお話、新潟の昔話をもとに書かれているので、新潟の方言が使われているのでしょうか。
普段私は使わないオノマトペ(擬音・擬態語)がたくさん出てきます。
たとえば、
・ペラン ペランとなめる
・ザラン ザランとなでる
・キツンと引っ張る
・ギッツンと縄を引っ張る
・ガラヒチ ガラヒチ 飛んでくる
などなど。
このオノマトペたちや言い回しが、お話の雰囲気をより盛り上げてくれて、情景が目に浮かんできます。
「まだまあだ、ピーピーのさかり」という言葉がお気に入りで、しょっちゅう言っています
魅力2.ハラハラドキドキのストーリーがおもしろい!
やっと逃げたと思ったら、後ろからどんどん追いかけてくる鬼婆。
小僧は、便所の神様からもらった三枚のお札を使って逃げます。
白いお札は、大山に。
青いお札は、大川に。
そして赤いお札は、大火事になるのです。
でも、鬼婆はどれも物ともせずに、小僧を追いかけてきます。
しかも、やっとお寺に逃げ帰ったのに、おしょうさんがなかなかお寺の戸を開けてくれないんだもん(涙)
と、娘もハラハラしながら絵本に見入っていました。
魅力3.えー!?とびっくりするラストがおもしろい!
お寺まで追いかけてきた鬼婆。
おしょうさんに、「小僧を出せ!」とせまります。
おしょうさん、いったいどうするんだろう?
と思っていたら、
なんとおしょうさん、鬼婆に「術くらべをしよう」と持ち掛けます。
まとめ
「さんまいのおふだ」のご紹介をしました。
昔話、って、どれも本当に面白いです。
昔の人の想像力に感心します^^
「さんまいのおふだ」おすすめですよ。
今日ご紹介した絵本の他に、年齢別のおすすめ絵本や、読み聞かせのコツなどをまとめた記事がありますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
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