「王さまと九人のきょうだい」は、中国のイ族のあいだに伝わる民話をもとにした絵本です。
お話の面白さから、長年子どもたちに人気なんですよ。
今回はこの「 王さまと九人のきょうだい 」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 12 分
対象年齢: 4・5 歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
むかしある村に、「こどもがほしい」といつも思っている、としよりの夫婦がいました。
おばあさんがさみしくて泣いていると、白い髪の老人があらわれ、「ひとつぶ飲めば、こどもがひとり生まれる」という小さな丸薬を、九つ くれました。
おばあさんが丸薬を飲むとおなかがふくれ、九人のあかちゃんが生まれたのです。
九人が大きくなったころ、王さまの宮殿の大切な柱が倒れてしまいます。
王さまは困って、「柱をもとどおりにできたものに、のぞみのほうびをとらせる」とおふれを出しました。
九人のきょうだいの1人、「ちからもち」が宮殿に行って柱を直したのですが、王さまは「ちからもち」がこわくなります。
そこで、次々と難題を出してくるのですが、九人はいったいどうするのでしょうか。
魅力1.痛快なストーリーがおもしろい!
この絵本は、それぞれ能力を持っている 九人のきょうだいが、悪い王さまの繰り出す さまざまな試練を軽々と乗り越え、最後は王さまをやっつける、というお話です。
王さまが毎回、「これは無理よね!?」と思えるような試練を出してくるのですが、九人のきょうだいにかかれば問題なし!
次々と見事に試練をクリアしていくストーリーに、子どもたちもワクワクするのでしょうね。
魅力2.九人のきょうだいの能力がすごい!
九人のきょうだいは、それぞれにすごい能力を持っています。
それはまるで、ジャンプのヒーローのよう。
ちなみに九人の名前「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」「みずくぐり」は、能力をあらわしています。
国中の誰も持てない重い柱をひょいと持つ ”ちからもち” や、高い山の上から突き落とされても、しゅうっと足が伸びて谷底まで届く”ながすね” など、すごい能力を持っている九人に、子どもたちは憧れのまなざしも向けているのかもしれませんね^^
魅力3. お話のテンポと力強い絵がいい!
前書きで少し触れましたが、このお話はとても読みやすく、テンポがよいです。
子どもも読み手もストーリーに魅了され、ぐんぐん引き込まれます。
そしてこの絵本の絵は、「スーホの白い馬」の絵で有名な赤羽末吉さん。
九人のきょうだいの個性が表現されている顔や、わるい王さまの表情、大胆な構図などで、お話をさらに力強く魅力的に表現されています。
まとめ
「王さまと九人のきょうだい」について、ご紹介しました。
ワクワクする展開と痛快なラストに、「あ~、おもしろかった」と満足する一冊ですよ。
※「育児に困ったときのおすすめ本 5冊」をまとめた記事をUPしました。よかったらこちらもチェックしてみてくださいね。
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