1974年に発行されて、長い間子どもたちに人気の絵本です。
不思議なお話だけれど、魅力的な登場人物や、馬場のぼるさんの素朴であたたかみのある絵で、すんなりと絵本の世界に入っていけるんですよ。
そして山男の作るふろふき大根のおいしそうなこと!!
今回はこの「きつね森の山男」について、読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 15分 30秒
対象年齢:5歳から小学校低学年
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
大根好きで力持ちの山男がねぐらを探して、きつね森にやってきました。
きつね森のきつねたちは、いろいろな物に化けることができます。
山男がやってきたとき、きつねたちは兵隊に化けて、訓練をしていました。
なぜかというと、お城に住んでいるものすごく寒がりなお殿様がきつねの毛皮を欲しがっていて、秋にきつねたちをつかまえにやってくるのです!
山男はこの騒動に巻き込まれ、お城へ連れて行かれるのですが、大好きなふろふき大根をお殿様にごちそうすると、寒がりのお殿様もほっかほかに温まってご機嫌に。
きつね森に平和がやってきて、みんな幸せに過ごせるようになりました。
魅力1.魅力たっぷりな登場人物たち
この絵本のおもしろさは、なんといっても登場人物たちそれぞれが魅力的なこと。
力持ちで優しく大根好きな山男や、おおまじめなキツネの大将、超がつくほどものすごく寒がりなお殿様など、どの登場人物たちもイキイキと描かれていて、ぐんぐん物語に引き込まれます。
山男の「うへえ」とか「うっほっほっ」というのんびりした話し方も、なんだか落ち着くんですよね。
子どもたちはいつも最後までワクワクした顔で見てくれますよ。
魅力2. 馬場のぼるさんの絵がいい味
「11ぴきのねこ」シリーズでも人気の馬場のぼるさんの絵は、ほのぼのとしていてユーモラスな表情が魅力。
明るい色使いや、今にも動き出しそうな登場人物が、よりお話の世界を際立たせてくれます。
お殿様の夢である、きつねの毛皮の「ちゃんちゃんこ」「えりまき」「ずきん」「どてら」など、本当にぬくぬくとあったかそうですし、きつね軍とお殿様軍の戦いも躍動感が見事に表れていて、どの場面も子どもと一緒にじっくりと見たくなりますよ。
魅力3.とにかくふろふき大根がおいしそう
大根好きの山男は、きつね森にやってくると、広い広い大根畑を作ります。
大切に育てた大根をふろふき大根にして、これまた自分で仕込んだ葡萄酒と一緒にきゅっと味わっている場面なんて、本当においしそう♪
お城で山男がふろふき大根を作り、それを食べているお殿さまやお付きの人たちの表情も、とっても幸せそうなんですよね。
私はこの絵本を読んで、ふろふき大根が大好きになりました^^
まとめ
「きつね森の山男」の紹介と魅力をまとめました。
雪が降って寒い日には、特にあったかいふろふき大根が脳裏に浮かびます。
この絵本を読むと、あなたもふろふき大根が食べたくなるかも!?
大根がおいしい、冬の季節にぴったりの絵本ですよ。