冬になると読みたくなるのが、この「てぶくろ」。
1965年に発行されて、もう55年も愛されている絵本です。
個性的な動物たちがつぎつぎとやってくるお話は、子どもたちも大好き^^
もしかしたら三世代で読まれているご家庭があるかもしれませんね。
今日は、この「てぶくろ」について、読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間:3分50秒
対象年齢:3歳から(自分で読むなら小学校低学年~)
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
雪の降る森の中をおじいさんが歩いていて、てぶくろを片方落としてしまったところから物語が始まります。
小さなねずみがやってきて、てぶくろを見つけました。
ねずみはさっそく中にもぐり込み、ここで暮らすことにします。
そこにやってきたのは、かえるにうさぎ、そのうえキツネもやってきます。
その後もつぎつぎと動物がやってきて「いれて」と言うのですが、この小さな手袋の中に入ることができるのかしら…?
魅力1.美しい絵でお話に惹きこまれる
東欧の雰囲気が感じられる繊細な絵に惹きこまれます。
色使いからも異国が感じられる絵で、お話を読み進めるうちにどんどんこの絵本の世界に入ってしまいます。
次々と登場してくる動物たちの服も個性的。
おしゃれぎつねは、「おしゃれ」とつけるだけあって、確かにとってもおしゃれです。
服からもその動物の性格が感じられて、ついついじーっと見入ってしまうんですよね。
魅力2.わかりやすい繰り返しのストーリーが楽しい
この絵本は、最初はねずみ、次はかえる、と、いろいろな動物がやってきて、「いれて」「いいよ」と同じやりとりを繰り返すお話です。
子どもは繰り返しのお話が好き。
なぜなら、繰り返しのストーリーは次の展開がわかるからこそ、子どもが「次はこうなるよね?」と予想しながら見て、「やっぱりこうなった」と、安心することができるからです。
また、繰り返し聞くことで言葉を吸収し、自分の中に定着させることができます。
魅力3.不思議な手袋の変化にも注目
おじいさんが落とした片方の手袋。
普通の手袋のはずなのに、動物たちがどんどんやってきて、しかもみんな手袋の中に納まっているのです!
すごく不思議ですよね。
「さすがにこの動物は入らないだろう」と思いながら次のページをめくると、ちゃーんと手袋の中に入っているので、なんだかおかしくなってしまいます。
しかも、最初から手袋をよく見ていると、どんどん居心地良さそうにリフォームされているんですよ。
でも動物が増えるにつれ、手袋がはちきれそうになってきて、「大丈夫かな」とハラハラ…。
「次はどこが変わっているかな?」と、子どもと一緒に違いをみつけるのも楽しいですよ。
子どもって、とてもよく絵を見ているんですよ。
「ここが違う!」と私が教えてもらうこともよくあります。
まとめ
今回は「てぶくろ」の紹介と魅力をまとめました。
たくさんの動物が小さな手袋の中に仲良く入っている様子を見ると、ほのぼのとしてあたたかい気持ちになります。
そして最後におじいさんが手袋をみつけたときは、あんなにリフォームされていた手袋がすっかり元の姿に…。
いつのまに?どうやって?と、不思議な余韻も残る絵本です。
よかったら手に取ってみてくださいね。
「てぶくろ」は3歳おすすめ絵本として、こちらでも紹介しています。
こちらもCHECK
-
絵本読み聞かせ 7つの効果とコツ&年齢別おすすめ絵本|親子のふれあいを楽しもう
読み聞かせっていいみたいだけど、どんな風にいいの? と疑問に思っておられませんか? 保育士歴20年・読み聞かせ歴25年、4人の子どもを子育て中のHanakoが、 読み聞かせで得られる7つ ...
続きを見る