1997年に発行された「そらまめくんのベッド」。
絵のかわいらしさや、心が優しくなれるストーリーに子ども達からも人気が出て、シリーズ本が何冊も出ているんですよ。
今回はこの「そらまめくんのベッド」について、
読むときの目安時間・対象年齢・絵本のあらすじ・3つの魅力をご紹介します。
うちの長男が保育園の年少組のとき、
発表会で「そらまめくんのベッド」の劇を見せてくれました。
頭にかわいいグリーンピースの帽子をかぶった様子が
今でも目に浮かびます。
目次
読み聞かせ時間目安・対象年齢
読み聞かせ時間: 5 分 20 秒
対象年齢: 3歳から
(※読み聞かせ時間は私が読んだときの時間なので、人によって多少変わります)
あらすじ
そらまめくんの宝物は、大好きなふわふわベッドです。
とっても大切なので、仲間の豆たちが「寝むらせて」と頼んできても、「ダメだよ」と、みんな断ってしまいます。
そんなある日、そらまめくんの大切なベッドが無くなってしまいました!
最初は冷たかったみんなも、困っているそらまめくんを見て、ベッドを貸してくれることに。
けれど、どのベッドもしっくりきません。
そんな中、ついにそらまめくんのベッドがみつかりますが、なんとベッドにはうずらの卵が置いてあり、うずらのお母さんが卵を温めているではありませんか。
困ったそらまめくんですが、とりあえずたまごの様子を見ることにしました。
始めはベッドを見張っているつもりが、だんだん卵の方が気になってくるそらまめくん。
ついに卵からひよこが無事生まれてきて、そらまめくんは大喜び♪
その後、そらまめくんは仲間の豆たちにベッドを貸してあげ、みんなで仲良く眠るのでした。
魅力1.なかやみわさんのほのぼのイラストがかわいい
表紙からも伝わってくるように、なかやみわさんが描くそらまめくんたちがとってもかわいいです♪
すやすやと満足そうにお気に入りのベッドで眠っている顔、ベッドがなくなって困っている顔、みんなでパーティーを楽しんでいる顔など、とても表情豊かで、見ているだけでもなごみます。
そして、優しいタッチで描かれている草花や朝の光、夕焼けや星空など、自然がとても丁寧に描きこまれていて、「あ、あの草あるよね」「この花見たことある」「きれいな夕焼け」と、思わずじっくり見てしまうほど。
またそらまめくんの素敵なベッドのまわりをよく見てみると、顔を拭くタオルやどんぐりのコップなどがあって、とても居心地がよさそう。
仲間の豆たちの家も、長いはしごがあったり、ブランコがあったり、ピーナッツの殻で作った明かりがあったりと、それぞれの豆たちの好きなものやこだわりが感じられておもしろいですよ。
魅力的なイラストです。
魅力2.「あるよね!」そらまめくんたちの気持ちに共感
仲間の豆たちに、「そのベッドでねむらせて」と頼まれたそらまめくん、最初は全員断ります。
「だめだめ、きみには大きすぎるよ」「きみは自分のかたいベッドがおにあいさ」と、誰にも使わせません。
…ありますよね、そういうこと。
「自分の大切なものは、誰にも使わせたくない」という気持ちは、子どもも大人も共感できるのではないでしょうか。
そして、そらまめくんのベッドがなくなったときの、「ぼくたちにベッドをかしてくれなかったばつさ」と冷たい対応をした仲間の豆たちの気持ちもわかります。
また、そらまめくんのことがかわいそうになった仲間の豆たちが自分のベッドを貸してあげることや、そらまめくんがうずらの卵の様子を心配して見守る気持ちにも、子ども達はとても共感しながら見てくれます。
実際に遊ぶときに経験した、「かして」「だめよ」「いいよ」の経験を思い出すのかな^^
子ども達もとっても嬉しそうですよ。
魅力3.そらまめくんが成長していく姿に元気をもらえる
そらまめくんは、最初、誰にもベッドを貸してあげませんでした。
けれども、大切なベッドがなくなって困ったときにみんなの優しさを知り、うずらの卵を見守る中で誰かを応援する気持ちを知ります。
そして最後には、そらまめくんはみんなにベッドを貸してあげて、みんなで一緒に気持ちよく寝ることができました。
そらまめくんに共感し応援している子どもたち自身も、友達が困っていたら助けてあげたり、大切な物をみんなで一緒に楽しむことができるようになったりしていくんですね。
まとめ
「そらまめくんのベッド」をご紹介しました。
優しい絵とお話に、子どもも大人もほっと心がなごむ絵本です。
良かったら、そらまめくんと仲間たちの他のお話も読んでみてくださいね^^
おすすめです。